2009年08月14日

泥沼に咲くハスの花

 今日13日は 滋賀の志賀で夏休みを過ごす実家の家族と合流。
姪っ子、甥っ子がやってきて 賑やかなひとときです。
普段は父や弟と話す時間もありませんが 
ビール飲みながらぐだぐだと思い思いに話せる
貴重な時です。

 昼過ぎに
私は 今回の目的でもあった「佐川美術館」に行ってきました。
琵琶湖大橋を渡って 守山にあります。
もちろん、みんなを誘ったのですが 
朝から琵琶湖で遊んでいたので もう余力はないことを
瞬時に悟らせていただきました。。。眠い(睡眠)

 「太田大八とえほんの仲間たち展」というパンフレットに魅かれ
足を運んだのですが 入り口すぐに目に入ったのが
「平和への祈り」という看板。
そこでは、「平山郁夫館 平山郁夫とシルクロード 人々の営み」
をしていたのです。
有名な方で 名前は知っていましたが 作品のことなど
詳しいことは全く知りませんでした。
でも、私はここで非常に強く 作品に引き込まれていきました。
まず、映像で平山郁夫さんの紹介をしていたのですが
広島で被爆して その後、後遺症で生きることの苦しみを味わい
もうダメかと思った時に シルクロードを三蔵法師が
歩いたことを知り シルクロードと仏教に魅かれて
その後の生き方が変わる機会を得て 
絵を描く意欲が生まれたことを知りました。

シルクロードの風景やそこに生きる人々の顔、姿、生き様、、、
それらと私の遠い記憶なのか 単なる好みなのかは解りませんが
徐々に心が落ち着き 呼吸が心地よく 
スッキリした目覚の中で やわらかい力を注がれているように
私の中にしみ込んでいました。

とっても大きな作品があったのですが
それは、とても静かな風景で 木々の中にある木造の家々から
やさしい生活の息吹が流れていました。
まず、これを見てドキッとしました。
とても 平和なのです。平たく和やかなのです。
あまりにも その空間がそうなので
たぶん それを知らない私は 息を呑んでしまいました。
そして、またドキッと足を止めました。
それに向かい合わせに展示されていたのは
瓦礫の中にたたずむ少年少女たち。
彼らの目は 今見た 平たく和やかな時間と空間の世界を
見つめているかのようだったのです。
絵の中の彼らはそこに行けない。。。
でも、その厳しい目は ただひたすらにそこを見つめているように思えて
私は 動けなくなりました。

 その絵の横にあったコメント読んで 
思わず走り書きした一部を書きます。

「ボスニア・ヘルツェゴビナ共和国の首都サラエボで
1984年平和の祭典 冬期オリンピックが開催された。
旧ユーゴスラビアの首都 90年代に民族戦争。
1996年の4月から5月国連の平和親善大使として
ボスニアを訪れる。
・・・・・・
戦渦にあってもこどもたちの表情は明るく純真な澄んだ目が
将来の明るさと希望を抱かせてくれるようであった。
「戦争の苦しみから生まれる芸術は  泥沼に咲く蓮の花だ」
蓮の花は泥沼の中から生まれて咲く 清純無垢な花である。
真っ白い大輪の花びらが 天に向かって手をいっぱいに広げるように
そのエネルギーを受け止める。
サラエボで出会った子供達に 泥沼に咲く蓮の花の姿を求めた。
苦しみを持っているからこそ 美しい芸術を生み出せるはずだ。
それこそ本物の芸術なのだ。ただ恨みつらみをそのまま描くのではなく
もっと浄化して形にすることが 死者を本当に生かす道ではないか。
恨みからは 新たな憎しみがうまれても 新しい創造は生まれないのだ」
平山郁夫

割愛したり 語尾がそのままでないところもありますが
意味はそのままに伝わると思います。


楽しみにしていた絵本も たっぷりと時間をかけて
観ることが出来ました。
とても優しい心癒される 不思議な世界です。
子どもの時に好きだった絵本を思い出しました。
題名は忘れましたが 大きなカブラを抜くお話しですが
一人では無理、一人その後ろから引っ張るのですが
それでも無理、その人の後ろまた後ろと一緒に引っ張ると
大きなカブラが抜けた。。。という内容だったと思います。
私の原点なのかも、、、
でも、あきらめることが多いかなー。
いや、違う、、、いろいろと変な知恵がついちゃって
回りを気にしたりする癖がついちゃって
本当の目的への 純真さを忘れているように・・・
ハッexclamation×2ひらめきと気づかせてもらった
絵本の数々でした。

核廃絶、脱原子力、、、、
多くの人が言うように 
被爆国である日本が 
核放射線の及ぼす影響が どんなものであるかを
世界に伝えること。
この事実は 伝える義務があると思うのです。

そして、戦争の反対が平和。
言葉にしたら それで納得するかもしれない。
確かに戦後はこのように思われてきたように思います。
でも、実際は、それは成り立たないことを
平山郁夫さんの絵を見て 確信しました。
心はそんなに簡単に 戦争から平和になれないと思うのです。
日本は戦後64年経ち その憎しみは浄化されたでしょうか。
今、戦争をしている国で苦しんでいる人たちは
いつ 浄化できるのでしょうか。

でも、
一人で苦しみ二人で憎しみまたそれを生む戦争は
きっと終わります。
一人の苦しみが浄化され 二人の苦しみが浄化され
その次その後・・・沢山の人々の浄化が憎しみの根を
消していく。。。
それは 美しい蓮の花のように純真に 新しい創造に
エネルギーが広がっていくことをイメージします。

私が思い描く 平和のビジョンが更に鮮明に映し出されました。

平和とは そのビジョンを描くこと アートすること。=芸術=
私たちは みんなアーティストであると信じています。

一人一人の アーティスト力を発揮しましょう〜。
私も 頑張ろう!
みんなで 頑張ろう!!
・・・頑張らなくてもいいか・・・

そう!楽しもうかわいい
純真無垢な 力が アートが
協力して輪になっていくとグッド(上向き矢印)
ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)





 
posted by manami at 03:40| Comment(0) | 平和、政治
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。