2010年12月16日

玄海、志賀原発の事故と高浜のプルサーマル

 前のブログで 浜岡原発4号機のプルサーマルを中部電力が延期したこと、
なのに 関西電力は福井の高浜原発3号にMOX燃料を装荷してしまったことを書きました。
今、福井、関西の有志はあの手この手で今月末に予定されている
始動開始を延期または、中止になるよう働きかけています。

 と、そんな中、佐賀の玄海原発のプルサーマルに事故がありました。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/215010 (西日本新聞)
燃料棒のさやに小さな穴(ピンホール)があいて、
放射能が冷却水中に放出する事故が起きたそうです。
九州電力はプルサーマル炉を停止しました。

玄海原発のプルサーマルのMOX燃料はプランスのメロックス社のものです。
そして、高浜原発も同じくメロックス社のものです。
安全性が気になります。

いや、もともと、安全でないことはわかっています。

この事故の原因をきちんと調査してからでないと
高浜原発のプルサーマル炉は動かしてはいけないです!!

関西では美浜の会とグリーンアクションが専門家の視点で
関西電力、福井県に何度も質問書やプルサーマル阻止の要望書を出しています。
その回答があまりに曖昧であったり誤魔化しであるのは
素人の私にもわかるものです。
ですから、放っておけないのです。

関西電力が出している「プルサーマルで資源の有効利用」の宣伝はウソ!!と
美浜の会が断言しています。
私も以前このことを知りたくて講習会に参加しました。
その資料を引用しながら紹介します。

★まず、プルサーマル実施の為には 核燃料サイクル、すなわち再処理や
高速増殖炉の計画が具体的に進んでいることが前提条件となります。

 しかし、これらは全く進んでいません。(維持費などに大金が消えていくばかり・・)
もんじゅは事故続きで、まともに運転できそうもありません。
六ヶ所再処理も最終段階で事故続き・・・
また、最終処分計画は全く進んでいません。
プルサーマルは六ヶ所再処理で取り出すプルトニウムを使うのが目的です。
今 玄海原発、高浜原発に装荷されているMOX燃料はフランスのメロックス社のものです。
(日本の使用済み核燃料をメロックス社が処理して再輸入している)

★フルサーマルを実施したとしても、使用済みMOX燃料はどうするのでしょうか?

 2006年に島根県松江市はプルサーマルについて国と中国電力に対し
プルサーマルの安全性、活断層と耐震安全性の問題に加えて、
使用済みMOX燃料の処分や核燃料サイクルの見通しについて質問しています。
それについて、「第二再処理工場」の計画が遅れた場合の
使用済みMOX燃料をどう処理するかには回答を出していません。
2010年から検討を開始、2045年頃から操業という計画を形式的に繰り返すのみ。
ということは、40年近く原発サイト内に使用済みMOX燃料を保管しなければなりません。
使用済みMOX燃料は放射性が強いとのこと。
ガラス固化失敗の原因となる白金族などの不純物の量も大幅に増加するのに
六ヶ所再処理工場でさえその問題で行き詰まっていることは
「第二再処理工場」は夢のような話しです。

★「プルサーマルでウランの可採年数は数倍から数十倍のびる」と宣伝していますが
全世界の原発(440基/2008年)全てでプルサーマルを実施して
ウランの可採年数は1、17倍のびる。

 これは2008年12月16日の関電との交渉で関電が説明したものです。
これはごまかしですね。
日本のプルサーマルで いくらウランの可採年数が伸びるのかと言う直接の質問には
言葉を濁して答えなかったそうです。

★「使用済み核燃料のうち、約95%がリサイクルできます」と宣伝していますが
 関西電力は「プルサーマルのメリット」として
「使用済みのウラン燃料のうち、約95%がリサイクルできます」と宣伝しています。
95%の内訳は プルトニウム1%と回収ウランが94%(ウラン238が93%、
ウラン235が1%)です。
これらが有効利用できるはずなのに
松江市の質問書に対する回答によると国(資源エネ庁)は
「戦略的に備蓄する」ので回収ウランは使わない。とのことです。
おかしいですね。。。
また、回収ウラン中の70%は劣化ウランとなるそうです。
関電はウラン濃縮についてはそのほとんどを海外に委託していますが
濃縮の家庭で大量に発生する劣化ウランについて 委託先にタダで譲渡しています。
日本は「経済的に不要だから」として引き取らないそうです。
(これって、、、イラク国民を苦しめている劣化ウラン弾に
なっているんじゃないでしょうね・・・)

★プルサーマルで「高レベル放射性廃棄物が半分以下に減る」と宣伝していますが
         ↓
「ガラス固化体と元の使用済み燃料集合体の体積を比較した」だけでした。
「TRU廃棄物と固化体をあわせると元の集合体と同じ体積」
*TRU廃棄物=長寿命の超ウラン元素を含んだ廃棄物


 これはすごいごまかしのようです。

★プルサーマルは「海外で豊富な実績があります」と宣伝していますが
         ↓
高浜原発で計画しているような高い燃焼度などの「海外実績」はありません

実績はあるかも知れませんがプルサーマルの中身は高浜原発とはかなり違うものだそうです。
たとえば、
核分裂性プルトニウム富化度(プルトニウム含有率)は
高浜原発   6、1%
フランス実績 約3、7%

燃焼度(高い程ガスの放出が高くなる危険)
高浜原発   45000MWd/t
フランス実績 40000MWd/t(3サイクル)
*この差は核分裂のときガスの放出量が一気にあがる。

ということで、高浜原発で計画してるような高い燃焼度の実績は海外には存在しないのです。

しかも、もともと、ウランを燃やす為に作られた炉なのに
プルトニウムを混ぜるとは 設計違反である。とも言ってました。

また、関電が出した「輸入燃料体検査申請書」は保安院がメロックス社を直接調査できるような契約にはなっておらず、プルトニウム混合からの全製造期間を通じた品質保証活動のチェックを放棄しているなど 国の通達に明らかに反しているとのことです。

そして、このMOX燃料をフランスから日本に輸送してくるときの
行程にも不安が残ります。
これって、核兵器になってしまうものです。
輸送中の事故や事件など あってしまってからでは取り返しがつかない事態にも
なりかねません。

たーくさんの問題点があるのに
プルサーマルの必要性を訴える宣伝だけが 広がっていることに
歯止めをかけないといけません。

まず、知ってほしいと思います。

今月末にもプルサーマルー炉を運転しようとしている
高浜原発3号をストップさせるには 多くの人が知ることだと思います。

そして、福井県に延期するように連絡しましょう。

美浜の会からの呼び掛け 
★福井県に、メール、電話、FAXを送ってください。
 プルサーマル炉の玄海3号で燃料から放射能漏れが起きました
 
 高浜3号のMOX燃料も同じフランス製です。
 安全第一の姿勢で、九電の調査結果が出ないうちは、
  高浜3号のプルサーマル開始を認めないで!
  12月22日頃の原子炉起動を認めないで!

福井県原子力安全対策課
 メール  gennan@pref.fukui.lg.jp
 電 話  0776−20−0314
 FAX   0776−21−6875


美浜の会 ホームページhttp://www.jca.apc.org/mihama/
より詳しくいろいろと載っています。



志賀原発は手動停止
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20101214101.htm


posted by manami at 02:22| Comment(0) | 電力エネルギー
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