日々の暮らしの中で インドのことを思い出すときは
気が楽になってホッとします☆
私はインド古典舞踊を始めるまで
インドにはほとんど興味を持っていなかったという変わり種です。
ホントに突然の出来事が重なって
気がつけばインドに行ってました

「地球の歩き方」はしっかり読んでいたので観光地は勉強できましたが
行って驚いたのは 神様が至る所に祀られている事です。
日本で神棚がある家はいまでは少ないのではないでしょうか?
特にある宗教に熱心な方はいらっしゃいますが・・・
ふとしたことで知り合った若い女性に
あなたの宗教は何かと 尋ねられたので
特にない。と答えたら 急に顔色が変わって不思議がり
すごく怒られた経験があります。
日本の事情を説明しても 全く解ってもらえませんでした。
後で考えましたが その日本の事情ってなんだろう???と
それこそ不思議に思えて来ました。
今だったら 自然を神として感謝し手を合わせる。と
または、両親であり家族に感謝している。と答えると思います。
南インドのヒンドゥー寺院はゴプランという塔門があるのが特徴です。
そこには そこに祀られている神様の神話などが彫刻させているのです。




チェンナイのマイラプールにあるカパーワレシュラム寺院
ここにはシヴァ神が祀られています。


シヴァの寺院には必ず牛のナンディーがいます。





寺院の回りのお店。お供えにするお花屋さんが多く、あとはお土産屋さん。
インドでは切り花ではなくて 花を糸で繋いで輪にしたものをお供えします。
もう一つお気に入りの寺院は
ラクシュミ寺院です。ここではいつも癒されます。
海のスグそばにあり 上まで昇れるのでそこから見る景色が
大好きなのです☆
ラクシュミ女神は 豊穣の神様です。
ヴィシュヌ神の奥様なのです。





このすぐ近くにある寺院。ここはいままでは素通りしていたのですが
今回始めて 中に入ってみました。
気さくな僧侶もいたので 何の神様か聞いてみると
アンマという神様だそうです。聞いた事ないので詳しく聞くと
この海で漁をしている漁師さんたちを守っている神様でした。
アンマは「母」という意味です。




ここから 50mほどの道は 漁師さんたちの居住地で
表で女性たちが魚を売っています。
そこを通り過ぎると 雰囲気は一変します。
なぜなら 立派なキリスト教の教会があるんですよ。
向かい合わせに2つも!!!
最近はキリスト教に回心する人が多いらしいのですが
ここは、ヒンドゥー教徒でも入れるとてもオープンな教会です。

その向いにある教会。沢山の人が集っていました。

インドはカースト制度があることで有名ですが
政府はこの制度の廃止をだいぶん前に実行しています。
でも、実際はまだまだそれは残っているし
それがある方が生活しやすい人達も沢山いるのが事実の様です。
なぜなら 貧しいカーストの人達は同じ階層の中での
共同体が存在し そのなかで生活に必要なものはまかなえていたのです。
でも、その枠を外したら 今までの収入では生活がしにくくなります。
たとえば、レストランをみても、カーストによっていく店が
決まっていた様です。
メニューが英語で書かれている所と
タミール語のみの所では 明らかに値段も違いました。
私は タミール語の店の方が美味しいように思いましたが
衛生状態は・・・??
今回もその店に行きましたが ビックリ!!
英語のメニューに変わってました

カーストによっていく店が違うと書きましたが
学校もそうです。
でも、寺院はだれでも分け隔てなく入れる所です。
そして、今は裸足の生活で路上で暮らしているような
お母さんが二人の子どもの手を引いて寺院に入って行くような光景を
よく見ました。
来世の幸せを祈っているのかなー???
と14年前は思っていましたが
今はチャンスがあれば 一攫千金

(映画にもなってますよね)
そんな風に変わっているかも知れません...
また、身近な所で目にする光景です。




これらは 南インド独特のものかも知れませんが
玄関の前に神様の吉祥紋を書くのです。
朝、お母さんがそれを書いて その日よい事が家にやってくる事を祈ります。
夜になるとそれは自然に消えてしまいます。
そして、また次の朝書いています。
でも、大きな建物などでは 消えない塗料で書かれていたり
このシールも売られているんですよ〜

他には よく行くネットカフェでは午後5時なると毎日お祈りしてました。
こんな風に

かわいいでしょ。
コンピューターにお花を捧げているのです。
レッスン場でも

こういうことは、少しスタイルが違うけど
日本でも 見られるのではないでしょうか?
ただし、その数がインドではあまりに多いので
圧倒されてしまい
インドは凄いわ〜

印象強く写るのでしょう。
と、私はそう思います。
その心は日本人とかなり重なっていると思うのです。
ただ、いままでの(戦後からなのかな〜)物質、資本主義やら
高度成長やらで
物を大切にする心(全ては神の創造物)
自然を敬う心 家族を大切に思う心
また、それらに感謝することが
この数十年 横に追いやられていたのかも知れません。
たぶん、ただそれだけの事です。
思い出せばいいのですよね。